生活費のために、アイフルから借りています

 

両親は、大阪府で工務店を経営していましたが、自分が高校生のときに病気で相次いで亡くなりました。工務店には3人従業員がいましたので、高校を卒業してからは、この3人から仕事を教わりながら工務店の経営をするようになりました。経営が苦しかったですから、社長としての自分の給料は、月額20万円のときもありました。幸い、親が一戸建てを残してくれましたので、住居費はタダでした。なんとか日々を生活して、なんとか工務店を切り盛りする毎日でした。兄弟はいませんし、頼れる親族もいませんから孤独な戦いでした。

 

しかし、工務店関係の仕事は減少傾向ですので、しだいに赤字経営が定着するようになりました。また、両親の代から、工務店の経営は赤字経営であったことが多く、銀行からの借金も1500万円残っていました。自分は、一人っ子でしたので、親からの財産はひとりで相続しましたが、それと同時に借金も相続しました。

 

私が工務店の経営を引き継いでからも、帳簿上はなんとか黒字にもってきても、資金繰りが厳しくて、運転資金を別の信用金庫から借りることもありました。そのたびに、親から相続した資産を担保に提供しましたし、自分自身が連帯保証人になりました。

 

そして、高校を卒業してから5年目、ついに工務店をたたむことにしました。工務店をたたんで、ほんの気持ちの退職金を3人の従業員に支払って、あとは2500万円の借金が残されました。借金をすべて返済するためには、一戸建ての自宅や、工務店のわずかな資産をすべて売却する必要がありました。私は、自宅だけは処分したくありませんでしたので、工務店関係の設備などを処分して、なんとか借金の残高を2000万円に減らしました。

 

 

さて、そのときの私は23歳で独身です。家賃は必要ありませんでしたが、生活をするためと、借金を返済するために収入を得る必要があります。3カ月就職活動をした結果、飲食店の正社員として就職することができました。月給は23万円でした。ボーナスはありません。ただし、自宅から通える場所でしたので、月給23万円から生活費を10万円に切りつめて残りの金額を借金返済にまわすことにしました。

 

 

はじめの3年間はハードワークでしたが、なんとか耐えて飲食店に勤めていました。しかし、4年目に入って、ついに体を壊してしまい休みがちの状況に陥ってしまいました。このままでは、体がもたず辞めることになってしまうと思いました。自分は、とりあえず自分の生活を守るために銀行への返済をストップして、お金を貯めることにしました。そして、3カ月間工務店時代の借金の返済が停滞してしまった結果、銀行から督促の電話がかかってくるようになり、郵便で督促状が送られてくるようになりました。

 

自分は、焦ってしまい、消費者金融から金を借りて、それを銀行への返済に充てようと考えました。いまから考えれば、そのときならば、自宅を手放せば全額の借金を返済することができたのです。それが、そのときはどうしても自宅を手放したくなかったのです。

 

もちろん、他の銀行や信用金庫にも相談しましたが、提供できる担保がありませんから、どの金融機関も相手にしてくれませんでした。そこで、消費者金融からお金を借りることにしたのです。大手消費者金融のアイフルに相談することにしました。アイフルは関西の会社ですので、なんとなく親近感を持っていました。

 

アイフルの支店に出向いたのですが、2000万円の借金があることや、年収が300万円程度ということもあり、断られました。何度、頼んでもダメでしたし、他の消費者金融に行っても断られました。自分は仕方なく、自宅を手放すことにしました。不動産を手放すことによって、工務店時代の借金をすべて返済することができました。

 

 

この結果、自分は資産をすべて失い、ワンルームのアパートで生活することになりました。これで、一から再スタートできるかと思ったのですが、そうはいきませんでした。飲食店での重労働は、体に負担で、あいかわらず仕事を休みがちになりました。そして、給料を減額されるようになってしまい、生活が苦しくなっていきました。今度は、生活費を得るために消費者金融からお金を借りる必要に迫られました。もう一度、アイフルの支店に行きました。支店で相談したところ、今度は借りることが可能なようでした。

 

さっそく、申込書に氏名や住所など個人情報を書いて、勤務先や年収、借金額などを記載して提出しました。そして、収入証明書も提出しました。数日後、勤務先に在籍確認の電話がかかってきて、無事に審査を通過しました。とりあえず、20万円を借りました。この20万円について、必要な額以外は、すぐに返済すべきだったのですが、そのうちに消費者金融が、自分にとって別の財布のように思えてきて「返しては、また借りる」の繰り返しをするようになってしまいました。

 

 

アイフルから20万円を借りてから2年後のいま、結局、借入残高は50万円となっています。返さなきゃとは思っていますが、返済をしては、また借りるという繰り返しですので、アイフルからは何も言われないのです。